アナルセックスの話なので苦手な人はバック!







































「いや、無理無理無理無理無理、」





 ぐったりしていたは、思わず大声で叫んで神威の手を掴んだ。





「あれ?案外元気じゃん?」





 神威は嬉しそうに言って、の腕を掴んで自分の方へと引き寄せる。





「いや、今どこ触ろうとしたの?!」

「え?どこってアナ…」

「言わなくて良いから!!」






 は叫んで、慌てた様子でベッドシーツで自分の体を隠して神威を睨む。拒まれた当の神威はと言うと「あれ?」と不思議そうにを見て、裸のまま首を傾げただけだった。






「さっきまで気持ち良さそうだったじゃん。」

「今さっきので疲れと一緒に吹っ飛んだよ。」







 は神威を警戒しながらじりじりとベッドの上でじりじりと後ろに下がる。

 神威が今までにそんなそぶりを見せたことはなかったが、さっき触ろうとしたのは間違いなくの後ろに隠された場所だった。

 そこを性交に使う物好きがいるという話は聞いていたが、まさか自分の男に求められるとは思わず、は思わず呆然とするしかなかった。





「嫌なの?」

「…嫌だよ?」

「なんで?」

「え、」






 そんな真面目な顔で改めて聞かれても正直困る。





「気持ち良ければ良いじゃ無い。」





 神威としては、快楽を追うことがこの行為の目的だ。

 子どもは欲しいが、彼女と話し合って今のところはまだ作らないことになっている。愛情なんて生半可な言葉は神威には分かっていない。だから、神威にとってこの行為は、間違いなく快楽を求めるためのものだ。

 互いに気持ち良ければそれで良い。

 神威は楽しそうにに手を伸ばして、自分の方に引き寄せて、押し倒す。は必死で抵抗したが、神威の腕力に勝てるはずもない。両手首をまとめてシーツの上に押さえつけられる。






「か、かむっ!」

「試してみて、気持ち良ければ良いでしょ。」







 神威は楽しそうに先ほどまで自分が入っていた中を軽くいじる。




「ぁっ、うう、」




 散々いじられていた場所は未だにびっしょりと濡れていて、簡単に神威の指が中に滑り込む。ぬるりとしたそれを指に絡めて、の後ろの穴に指を這わせる。




「ん、ぅ、」




 は一瞬不快そうな声を上げる。だがそれも、神威が陰核をいじると、気持ち良さそうな嬌声に変わった。やはり不快感はあるらしいが、快楽には勝てないらしい。





「やっばっ、気持ちよさそ。」




 神威は舌なめずりをして、自分のそれをの熱を持つ中へと滑り込ませる。途端にの腰がびくりと震えて、神威の物をゆっくりと飲み込む。

 自分を入れたまま神威はを抱え上げ、ベッドの上に座る。






「んんっ、」







 騎乗位は神威を深くくわえ込むことになるせいかはあまり好きではない。だが神威は彼女の顔を間近で見られるこの体勢が結構好きだった。

 日頃は一つに束ねられている長い銀色の髪は、頼りなく肩に流れている。

 背中をそっと撫でてから、丸くて柔らかい尻をなぞり、その間に手を滑らすと、は嫌がるように体を捩った。





「ほら、動いちゃっだめ、」

「やっ、だめって、ね、やっ、」

「気持ち良いでしょ?」





 神威はわざとの中を抉るように動かして、菊穴をなぞるようにほぐしていく。そのたびにの中がぎゅっと収縮して、神威を駆り立てる。




「んっ、神威っ、やだっ、」




 は怯えているのか体を僅かに硬直させてはいるが、快楽はひろえるらしい。怯えて戸惑いながらも快楽を追う彼女は酷く神威を煽る。

 神威はそっとの長い髪を掻き上げ、表情を窺う。

 漆黒の瞳は潤んで濡れきって、神威を映している。いつもの澄ました顔はみじんもなくて、余裕なく歩を染めて。神威に縋る手すらも力がうまく入らないのか、震えていた。今日は随分長い間お互いを貪り合っているから、もうそろそろ限界なのだろう。

 頬を滑る涙を神威はぺろりとなめとる。





「いっ、んん、」






 は怯えるように神威の首に手を回して縋り付く。





「かむ、いっ」




 耳元で呟かれた掠れた自分の名前に、神威はぞくりとする高揚感を押さえきれずに、の腰に当てていた手で、彼女の腰を自分の方へと引き寄せる。




「ひっ!あぁああああ!」




 はイったのか掠れた声を上げて、高い悲鳴を上げた。神威は唇の端を引き上げて、誤魔化すようにの肩に顔を埋めて、首筋に吸い付く。

 名前を呼ばれたくらいでイくほど心地よかっただなんて、知られたくなかった。



享楽重視